DST2 船舶用モーター

Baumueller製品の造船用、高トルク DST2 船舶用モーターには、船の設計への統合を容易にするウィングマウントが装備されています。定格電力 3 ～ 1150 kW、公称速度 100 ～ 2000 rpm で利用できます。

また、Baumueller Group はプロジェクト計画の専門知識とグローバルなサポートサービスを長期的に提供します。

Baumueller Group はフェリー、小型船、ヨットなどの電動化技術を有しており、船舶や洋上支援船に効率的な船舶駆動装置を装備および改造する豊富な経験を提供できます。

電動船舶推進の構成例

アジア初の電動旅客フェリー

台湾で 2 番目に大きな都市である高雄で、アジア初の完全な電動フェリーが就航しました。このフェリーにはBaumueller社の技術と、太陽光発電を使用して運航しています。

七福1号は、台湾南西部の高雄と半島旗津島を結ぶ航路に就航しています。年間最大 800 万人の乗客がこのルートを利用しています。

電動フェリーが採用された理由としてディーゼルフェリーの多量の排出ガスと騒音があげられます。

製造されたフェリーは長さ 25 m、幅 6.5m、108トンのフェリーは 150 人の乗客と 46 台の自転車とバイクを収容できます。80個のバッテリーを備えた電気駆動装置により、平均移動速度は 6ノット、稼働時間は 4 時間で、充電時間は約3時間で運用されています。

詳細はBaumueller社該当ホームページをご覧ください。

排ガスのない電動水上バス

スイスのSNL社は Baumueller 社とパートナーシップを結び、水上バスの電動化をおこなっています。

両社では2035 年までに SNL社船舶を電動化し、排ガスのない運用を達成する「プロジェクト2035」を実施しています。

このプロジェクトのために、Baumueller 社は革新的な駆動システムを提供し、SNL社とともにスイスの湖での水上バスの新しい基準を設けています。1931 年に製造されたディーゼルエンジン船を初めに電動化し、残りの保有船舶も電動化を進めています。

船舶用充電ステーション

Baumueller社は、プラグを使用した夜間充電、最大充電容量 22 kW の手動充電ステーションから、CCS2 標準およびプラグあたり最大 425 kW の充電容量を備えた手動充電ステーションまで対応します。また最大 4MW の能力を備えたクレーンタイプの充電器も用意予定です。

充電時間はプラグの数によって異なりますが500 A、将来的には、MCS 規格により、プラグあたり最大 3,000 A まで対応できる予定です。