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土壌粒径分析

土壌集合体分析と粒径分析

1.土壌集合体の分析について

土壌集合体の分析は土壌の構造性を明らかにしようとする一つの重要な手段で土塊分析と団粒分析とに大別されます。

(1)土塊分析は、現場ほ場で作物の生育環境を知る手段として、また農作業の面では農業機械の作業効果を見る手段とされています。
土塊分析のための篩別法にはロザムステッド法と農林水産省法がありますが、ここでは農林水産省法の適用法を載せておきます。(表1)

(2)団粒分析は、団粒の大きさと量を測定し、土壌構造の良否を判定することを主な目的としています。
粒径1mm以下の微細団粒分析の沈降法及び粒径1~0.02mmの団粒分析の洗浄法もありますが「水中篩別法」が最も一般的で典型的な方法として用いられています。

水中篩別法で使用される機器はDIK-2001 土壌団粒分析器DIK-2012 土壌団粒分析器 恒温式があります。

2.粒径分析について

正確な土性を知るためには、土壌の機械的組成の分析が必要です。
これを土壌の粒径分析又は機械分析といいます。
※粒径区分は国又は分野によって異なりますが、通常は国際法が用いられます。(表2)
一般には礫及び粗砂部分は篩別により、細砂部分はビーカー法によって分離定量され、粘土及びシルト部分はピぺット法又は比重計法によって分析定量されます。また、土壌構造は土壌水の運動や土壌空気の交換に密接な影響を及ぼし、従って植物の生育に大きな影響を与えます。この土壌構造の評価は通常、土壌の機械的組成の分析及び土壌集合体の分析結果に基づいて行なわれます。

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